マシンピラティスクラス@03studio


「強く長くしなやかな身体を」 山崎シャノン晴野

私のクラスでは、まずピラティスマットやマシンで行うエクササイズを組み込んだ、小さなストレッチを幾つか行い、それからリフォーマーへと進みます。朝一のクラスとなりますので、まずは体を目覚めさせることが大切なのです。ダンサーにとっては自然なことですね。

クラス全体を通して、ピラティスにおける6つの要素に重点を置いていきます。軸、コントロール、集中、精密さ、呼吸そして流れです。

はじめから全てを完璧に出来るわけではありません。バレエ、ヨガ、その他のスポーツなどと同じように、動きを繰り返し行うことで筋肉に記憶として残り、時間と共に上達していくのです。完璧を求めるのではなく、ゆるやかに身体を向上させていくのです。『完璧』に届いてしまったら、その先に楽しみがなくなってしまうでしょう?

リフォーマーの上では、沢山のエクササイズを行い、体の幾つかの部分を鍛え、延ばしていきます。
通常、クラスのはじめに小さな『ウォームアップ』を行いからだのセンターとバランスを見つけ、終わりには『クールダウン』として『リセット』された体を感じ、その状態を出来るだけ長くキープできるよう、記憶させます。

生徒さんが求めているものは様々ですが(怪我や弱さの克服など)、常に重要とされているのは『強さと長さ』だと思います。
私はすべてのことが『反対に』反発しあって存在していることに着目しています。分かりやすい例として、クラスではリフォーマーの上でバネを使います。リフォーマーの上で横になり、脚を伸ばしますが、ただ押すだけではありません。さらにつま先を伸ばし、脚を伸ばし、流れるエネルギーがフットバー(頭と逆側のバー)へと吸い込まれていきます。
体を引き伸ばすことで、脊椎、筋肉、関節そして腱の間に空間を作ります。強い筋肉を作ると同時に、しなやかに伸びる体を作るのです。
コアの強さ、柔軟性(筋肉だけではなく背骨の柔らかさも)、血液の循環、そして体のバランスを整えるために『長い筋肉』を作ります。そして何よりも、体をどのように使い、働きかけ、バレエだけではなく日常生活でもより良い体でいるために精神を鍛えることがとても重要なのです。