ARCHITANZ 2014 2月公演


<文化庁文化交流使、森山開次のインドネシアで創りあげる最新作>
森山開次×津村禮次郎×デワ・アリット

▷『HAGOROMO』<世界初演>


New York Times 紙にて「驚異のダンサー」と評される森山開次が、平成25年文化庁文化交流使として渡航するインドネシア・バリ島にて創り上げる、最先端の作品をお送りします。これまで和の素材を用いた作品で定評のあった森山が、バリ島の文化とどのような化学反応を起こすのかに注目されます。森山をはじめとする多ジャンルのアーティストとのコラボレーションなど、能楽の枠を越え様々な表現方法に挑み続ける津村禮次郎と、バリ島の伝統音楽ガムラン奏者のデワ・アリットとの共作による、森山開次の新境地。

振付・出演:森山開次 
出演:津村禮次郎  
音楽・演奏:デワ・アリット

*バリ島滞在中の森山開次より手紙が届きました!
 

森山開次|Kaiji Moriyama
ダンサー・振付家。2005年ソロ作品『KATANA』にて「驚異のダンサー」(米・New York Times紙)と評され、2007年ヴェネチアビエンナーレ招聘。和の素材を生かした独自の世界観に定評があり、国内海外での公演多数。静謐さの中にあらゆる感情を封じ込めたような独特の佇まいと、分野を横断し異ジャンルアーティストと自在にコラボレーションを重ねる活動形態は、現代のダンスシーンにおいて強烈な存在感を放っている。映画・演劇・テレビ・写真作品への参加、個展開催など、幅広い媒体での表現活動に積極的に挑戦しており、主な出演作品に、映画『茶の味』『カムイ外伝』『たまたま』、テレビ『からだであそぼ』『トップランナー』『情熱大陸』『課外授業・ようこそ先輩』『旅のチカラ』『日曜美術館』他多数。
http://www.kaijimoriyama.com/
 
津村禮次郎|Reijiro Tsumura
能楽師シテ方観世流。緑泉会会主。重要無形文化財(能楽総合)指定保持者。(社)日本能楽会、公益社団法人 能楽協会会員。ニ松学舎大学文学部特任教授。一橋大学社会学部講師。大学在学中に一橋観世会に所属し、女流能楽師の開祖、津村紀三子に師事。1969年観世流師範。74年に緑泉会会主。91年重要無形文化財保持者に認定される。79年より小金井薪能を企画制作。古典能の公演のほか指導者として若手の育成にもつとめる。また新作能、創作活動、海外公演も多く、アレッシオ・シルベストリン、森山開次などのダンサーとも共作、共演している。2010年度文化庁文化交流使としてロシア、ハンガリーで指導交流を行う。 著作に「能狂言図典」「能がわかる100のキーワード」。また「舞幻-BUGEN」を出版。その他、写真集「能」(PIE BOOKS)等に多数掲載される。
http://www.ryokusenkai.net/
 
デワ・アリット|Dewa Ketut Alit
バリガムラン演奏家・作曲家。1973年、バリ島プゴセカン村出身。
9歳から演奏家として活動を始め、日本、ヨーロッパ、アメリカなど各国で公演。10代で作曲家としての頭角を現す。現代のガムラン音楽界において、最も前衛的で独自の世界を持つ作曲家として国内外で高く評価され、01年よりバンクーバー、ボストン、ニューヨークへ作曲家として定期的に招聘されている。コラボレーションでは日本の舞踊家では田村泯、室伏鴻などと共演。彼にとって伝統楽器を使って新しい作品を創るということは、伝統を覆すことではなく、聴衆に新古を聴き比べ考える機会を与え、その両方への理解と敬意を深めさせるということである。
Gamelan Salukat(ガムラン・サルカット)主宰 
http://www.ryokusenkai.net/